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職能資格制度と職務等級制度の違いとメリット・デメリット
従来から日本で主流となっていた職能資格制度と近年欧米から考えが取り入れられた職務等級制度の二つには、どのような違いがるかご存知でしょうか。そこで今回は「職能資格制度と職務等級制度の違いとメリット・デメリット」についてまとめました。
等級制度とは
級制度とは、社員をその能力・職務・役割などによって区分し、ランク付けする制度です。また、等級制度で設定された各等級の定義が社員の目指すべき指針にもなります。等級制度は、人事制度を構成する3つの要素(等級制度、評価制度、報酬制度)の1つで等級制度を基準に人事評価を行ったり、報酬に反映するため、人事制度の骨組みであるといえます。 等級制度は大きく分けて、職能資格制度・職務等級制度・役割等級制度の三つに分類されます。
職能資格制度とは
職能資格制度とは、社員の職務の遂行能力によって等級を定義付ける制度です。日本独自の制度で、勤続年数が長い人ほど能力が高くなっていくと定義づけるため、年功序列や終身雇用の考えに近い制度で、多くの企業で取り入れられてきた制度です。
職務等級制度とは
職務等級制度とは、職務を基準に等級を定義付ける制度です。欧米で主流となっている制度で、雇用形態や勤続年数などは全く関係ありません。また、職務記述書によって業務内容・求める能力・労働時間・勤務地を明確に定めます。
職能資格制度と職務等級制度の違い
職能資格制度と職務等級制度の一番の違いは、前者は年功序列の考え方が強く年齢や勤続年数によって等級が定義されるのに対して、後者では雇用形態や勤続年数は関係なく職務によって等級が定義されるところです。
メリット・デメリット
職能資格制度
メリット
- 社員の離職を減らすことができる
- 会社の求める人材へと育成することができる
デメリット
- 若手社員のモチベーションが低下する
- 人件費の負担が大きくなる可能性がある
職務等級制度
メリット
- スペシャリストを育成することができる
- 採用の失敗が減る
デメリット
- 成果評価以外の評価が難しい
まとめ
このページでは「職能資格制度と職務等級制度の違いとメリット・デメリット」について解説しました。
- 等級制度とは
- 職能資格制度とは
- 職務等級制度とは
- 職能資格制度と職務等級制度の違い
- メリット、デメリット
年功序列の考えが根強く残っている日本では、職務等級制度が主流となるには時間がかかりそうですが、成果主義の考えを取り入れることで、年齢に関係なく仕事ができる人が評価される仕組みが作られ、社員のモチベーション向上やより貢献度の高い人に人件費を割くことができます。等級制度や人事制度でお悩みの方は、一度専門家にご相談ください。
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