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ミッショングレード制(役割等級制)についてわかりやすく解説
ミッショングレード制という制度をご存知でしょうか?近年、パナソニックやソニー、サントリーなどの大手企業が導入したことで注目されています。そこで今回は「新型コロナウイルスが人事評価にミッショングレード制(役割等級制)についてわかりやすく解説」についてまとめました。
等級制度とは
等級制度とは、社員をその能力・職務・役割などによって区分し、ランク付けする制度です。また、等級制度で設定された各等級の定義が社員の目指すべき指針にもなります。等級制度は、人事制度を構成する3つの要素(等級制度、評価制度、報酬制度)の1つで等級制度を基準に人事評価を行ったり、報酬に反映するため、人事制度の骨組みであるといえます。
職能資格制度
職能資格制度とは、社員の職務の遂行能力によって等級を定義付ける制度です。日本独自の制度で、勤続年数が長い人ほど能力が高くなっていくと定義づけるため、年功序列や終身雇用の考えに近い制度で、多くの企業で取り入れられてきた制度です。
職務等級制度
職務等級制度とは、職務を基準に等級を定義付ける制度です。欧米で主流となっている制度で、雇用形態や勤続年数などは全く関係ありません。また、職務記述書によって業務内容・求める能力・労働時間・勤務地を明確に定めます。
役割等級制度
役割等級制度とは、ミッショングレード制とも呼ばれ、職務と能力の両方を加味した社員の役割を基準に定義付けする制度です。
メリット
具体的な目標に向けて取り組める
職務や成果といった明確な目標が示されるため、社員は今何をすべきかを正確に把握することができます。そのため主体的な行動が可能となり、目標を意識した高いモチベーションが維持できます。また、目標の達成度合いを評価するので、評価がしやすくなります。
適切な人件費が支払われる
役割等級制度では各々の役割に応じて賃金を決定します。そのため全体として人件費が抑えられるうえ、社員は業績に応じた給与や待遇を得ることができます。
デメリット
一部の社員に不満を持たれる
成果主義を採用するため、長年勤めてきた年配の社員も降格・降給の対象になり得ます。したがって、一部の社員からは不満が生じやすいでしょう。
ノウハウが必要
役割等級制度を導入している企業は少ないため、公式的な型や手順書はありません。そのため、自社に合ったやり方を模索しながら、社員が納得のいく制度を設計する必要があります。
まとめ
- 等級制度とは
- メリット
- デメリット
ミッショングレード制はまだ新しい制度で、導入事例も少ないです。しかし、有効的に活用することができれば、社員のパフォーマンスを最大限に引き出すことのできる制度です。人事制度を見直す際は、ぜひご検討ください。また、人事制度導入・見直しをご検討中の方は、一度専門家に相談することをおすすめします。
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