1on1とは?その目的と期待効果
自社の各種人事施策の整備状況を把握することができる。
人事制度チェックシートを無料でプレゼント!
▶︎ 無料チェックシートをダウンロードする
1on1とは?その目的と期待効果
近年日本でも導入する企業が増加傾向のある1on1ミーティングですが、1on1ミーティングを導入することで期待できる効果について詳しく知っている方は少ないかもしれません。そこで今回は「1on1ミーティング」についてまとめました。
1on1ミーティングとは?
1on1ミーティング(以下1on1)とは上司と部下が1対1で行う対話のことです。
1on1は評価や管理のために設けられている会議や面談といった場とは異なり、1対1での「対話」をすることを目的にお互いがオープンに話し合う場として設けられているという特徴があります。
1on1の目的
1on1の目的は上司と部下がコミュニケーションする場を設けることで、部下の悩みや不安を上司が把握して部下の育成をすることです。
これまでは期末にある評価者面談や注意・指導の場でしか上司と部下が話す場はありませんでした。しかし評価者面談や指導の場面では部下の意見や思いをなかなか引き出すことは難しいです。
1on1を導入することで「上司の一方的なコミュニケーション」から「上司と部下の対話するコミュニケーション」が実現し、人材育成や職場環境改善につながります。
1on1の歴史
1on1はアメリカ・シリコンバレー発祥と言われています。優秀な人材が多く集まるシリコンバレーでは人材争奪戦が日本より激しく、人材を他社に流出させずに育成するための手段として始められるようになりました。
日本でもYahooが2012年に1on1を導入し、2010年代で人材育成の手法として浸透していきました。
1on1と評価者面談の違い
評価者面談は期末に一度行うのに対して、1on1は最低でも月に一度、できれば週に一度行います。
また、形式も評価者面談のように固いものではなく、よりリラックスして取り組みます。具体的には場所を会議室ではなくカフェやラウンジにしたりお菓子や軽食を食べながら行います。
1on1の実施方法
実際に1on1を実施する際の流れは下記のような流れになります。
目的を周知する
1on1は「部下を育成する」ことが目的です。
効果的に実施するために社員にきちんと目的を周知します。
必要な場合は上司に対して研修などを実施します。
スケジュールを設定する
都度設定にすると優先度が下がる可能性があるので、定期的な予定としてスケジュールします。
その際、どうしても都合がつかない場合は必ず日程変更するというルールを徹底します。
ちなみに、休日前後(月曜日や金曜日)は会議の内容が忘れられてしまったり実践できなかったりするので、水曜日か木曜日に開催するのがおすすめです。時間帯は朝は業務が立て込むことがあるので午後が良いです。
1on1の実施とフィードバックをする
1on1をただの雑談にしないためにも、議事録をしっかり作り1on1で話した内容を記録して忘れないようにすることが大切です。その際、自分用のメモではなくお互いで共有できる議事録の方が認識の齟齬(そご)を防げるため効果的です。
継続的する
1on1を継続していると日常のコミュニケーションの量や質が変わってくることを実感できます。
最初は1on1の効果を疑問に思うことがあるかもしれませんが、継続することが大切です。
1on1実施上のポイント
1on1を効果的に実施するためには、しっかりと本音を聞き出せるコミュニケーションを取ることが重要です。うなずくなどのボディランゲージや相手の目を見ることで、相手に「あなたの話をしっかり聞いていますよ」「興味がありますよ」と示す聞き方をします。
また、上司は部下が話し出す悩みに対して、すぐに答えを出さないことが重要です。まずは相手の言葉にじっくりと耳を傾けましょう。
部下は自分の言葉で話しきることで自分の思考の整理をすることができ、話をしっかり聞いてもらえることで上司に対して安心感と信頼感を抱きます。
上司は質問を通して自身の価値観について自発的に本人に気付かせてあげましょう。部下自身が自分の価値観・考え方を理解することで自然とパフォーマンスも向上していきます。
まとめ
このページでは「1on1」についてお伝えしてきました。
・1on1とは?
・1on1の目的
・1on1の実施方法
1on1は導入に必要なものが少なくすぐに取り入れることができます。上司と部下の双方向のコミュニケーションを実現したいのであれば導入を検討してみても良いと思います。
また、会社を成長させるために自社にはどのような制度が合っているのか、どのように制度の見直しを行えば良いのか、専門家の活用を検討するのも一つの手です。
人事制度チェックシートを無料でプレゼントします!
このチェックシートは、自社の各種人事施策の整備状況を把握することができる内容となっています。
経営環境が不透明かつ変化スピードが加速化している状況下において、企業経営の成果を左右する要因(資源)は人です。 現場の最前線で働く社員が意欲的に仕事へ取組むことのできる多様な人事施策を整備し、運用する。これからの企業経営において大変重要な成功要因です。
このチェックシートを活用して自社の人事施策の整備状況を点検してみてください。