ホーソン実験
ホーソン実験とは、アメリカのシカゴ郊外にあるウエスタン・エレクトリック会社のホーソン工場で行われた実証実験のことで、生産性向上は何に起因しているのかを導き出すことを目的にジョージ・エルトン・メイヨー教授によって行われました。
この実験の結果から、生産性を左右する要因は職場の作業環境(作業時間・賃金・照明度など)ではなく、人間関係が大きく影響することがわかりました。
ホーソン実験では4つの実験が行われました。
照明実験 | 作業場の照明を暗くして作業すると生産性が低くなって明るくすると生産性が上がるという仮説を立てて実験したところ、照明の明るさ(労働環境)と生産性は関係ないという結果が出ました。 |
組み立て実験 | 無作為に選んだ女性6名に継電器の組み立て作業を行ってもらい、賃金や休憩時間、食事のうむ、部屋の温度などの労働条件を変えながら生産性を計測したところ、生産性は下がらず、逆に回数を重ねるごとに生産性は向上しました。 |
面接実験 | 従業員2万人と一人ひとり面談を行って、仕事に対してどんな気持ちを持って働いているかを聞いたところ、労働環境ではなく人間関係や仕事に対する興味が生産性に影響することがわかりました。 |
バンク配線実験 | 従業員を仕事内容でグループ分けして電話交換機(バンク)の配線作業を行ってもらった結果、生産性は従業員の能力ではなく意識に大きく影響されていることがわかりました。また、品質検査では人間関係が品質に影響することもわかりました。 |
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