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成果主義の問題点と失敗する理由
日本では古くから年功序列の考えが根強く残っていました。しかし、近年では成果主義を取り入れる企業も増えてきています。そこで今回は「成果主義の問題点と失敗する理由」についてまとめました。
成果主義とは
成果主義とは、成果物や業績またはそのプロセスに対して評価をすることです。年齢や勤続年数に関係なく、成果を上げた社員が給料が高くなっていくという仕組みです。
メリット
業務に対するモチベーションが上がる
成果主義では、成果を上げることで給料が上がるので、モチベーションが上がります。社員は頑張った分昇進や昇格に反映するため、満足感を得ることができます。
人件費を適切なところに資金配分できる
成果主義は成果を上げた優秀な社員に人件費を割くことができるます。業績の上がらない社員については、給料を上げる必要がないので、無駄な人件費を支払う必要がありません。
優秀な人材を確保しやすい
成果主義は、仕事ができる優秀な社員ほど給料が高くなるので、優秀な人材を確保しやすいです。
問題点と失敗する理由
評価基準が複雑化する
成果主義は、成果を客観的に正しく評価するために、評価項目が複雑化します。特に、事務部門や研究部門など成果を数値化しにくい部門は、評価することが難しくなります。また、評価基準にバラツキが生まれると社員の不満が高まります。
社員が孤立化する
成果主義は、成果を重視するので、個人プレーとなりがちです。そのため、チームワークが悪くなり業務に悪影響をおよぼす危険性があります。
人材育成が疎かになる
成果主義では社員の成果を評価するため、本来若手社員の育成を担うべきベテラン社員が自分の成果にばかり力を注いでしまい、人材育成が疎かになってしまいます。
人材の定着
成果主義では、多くの成果を上げる優秀な社員ほど評価されるため、向上心の高い優秀な社員が集まります。しかし、他社の方が報酬や待遇がいいと分かると優秀な社員は離職してしまいます。また、成果主義では年齢や勤続年数は関係ないので、ベテラン社員のモチベーションが下がってしまい離職につながる場合があります。
まとめ
このページでは「成果主義の問題点と失敗する理由」について解説しました。
- 成果主義とは
- 問題点と失敗する理由
成果主義を取り入れると、若手社員のモチベーションアップや優秀な人材の確保につながります。しかし、注意しなければ点もあるので、成果主義のみで評価するのではなく、他の評価方法と組み合わせて導入するなどの工夫が必要です。人事評価でお悩みの方や人事評価の方法の見直しを検討中の方は一度専門家にご相談ください。
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