人事担当者の役割を真剣に悩む担当者と面談する!
本日もオンラインコンサルダブルヘッダー。午前は九州のクライアントさんです。
こちらの人事部長は真面目で、とても優秀な方ですが、代替わりした社長との間で、人事部に対する役割の認識が少し噛み合っていないようで悩まれていました。
「人事部って何をすればいいのですかね?」
こちらの人事部長が考える人事部の役割を文章化してみると、
・戦略を実現するために「組織、人」の観点から、採用、配置、育成を考え、計画に展開して推進すること
といった内容になります。
とても、スッキリと分かりやすい役割の認識です。
悩まれた発端は「職務分掌規程」を作成している過程で、各部門に対する職務設定を検討していた際に、以下のような食い違いが生じたようです。
・人事部長は本来あるべき姿を描いて分掌規程に展開する
・経営者は現在の役割を展開すれば良い
そこで、
・経営者は全ての業務を理解されているわけではないので、まずは現状をきちん把握できる職務分掌規程を作成する
・現状の規程に対して、業務効率、戦略遂行上の問題点をまとめて説明をする
・問題点を踏まえ、今後の展開として、現状を改善し、理想像につなげるためのステップを「ホップ・ステップ・ジャンプ」でまとめて説明をする
・上記内容を踏まえ、経営者と検討をし、期限やゴールを設定する
といった方法をアドバイスしました。
現状からスタートし、いかに理想像に向かって組織を変化させていくか
組織は戦略に
戦略は組織に
理想から現実を見ることも大切ですが、中小企業の場合、現実から理想に向かって走る地図が大切なのではないかと、学術的な思考が頭を巡った一日でした。
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経営環境が不透明かつ変化スピードが加速化している状況下において、企業経営の成果を左右する要因(資源)は人です。 現場の最前線で働く社員が意欲的に仕事へ取組むことのできる多様な人事施策を整備し、運用する。これからの企業経営において大変重要な成功要因です。
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投稿者プロフィール
- アパレル会社勤務後、2000年、中小企業診断士資格取得と同時にコンサルタント会社に転職。営業(販促)支援、個別対応型管理者育成、業績管理制度構築・運用といった現場実戦型コンサルティングを中心に中小企業の支援を行う。その活動の中、経営者の方針=想いを実現させるためには従業員がやりがいを持って働ける環境を整備することが不可欠であると痛感し、会社と社員が共存共栄の関係を築ける「人事制度改革」に特化した中小企業支援を自らの専門領域として確立する。